620人が本棚に入れています
本棚に追加
「………。」
次に俺が目を開けたのは、日も傾きかけ、辺りが夕焼けで赤く染まる頃だった。
日の光りがなくなったことにより、身体はすっかりと冷え切っている。
俺はそんな体をゆっくりと起こして立ち上がると、これから沈もうとする夕日をじっと見据え…
―少し寝すぎたな………鞄は………教室か。
コツコツコツ…
内心面倒だと思いつつも、財布やらが入れられた鞄を置いて帰るわけにもいかず、屋上を後にして教室へと向かった。
.
最初のコメントを投稿しよう!