風紀委員長様の追憶‡前‡

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「………。」 次に俺が目を開けたのは、日も傾きかけ、辺りが夕焼けで赤く染まる頃だった。 日の光りがなくなったことにより、身体はすっかりと冷え切っている。 俺はそんな体をゆっくりと起こして立ち上がると、これから沈もうとする夕日をじっと見据え… ―少し寝すぎたな………鞄は………教室か。 コツコツコツ… 内心面倒だと思いつつも、財布やらが入れられた鞄を置いて帰るわけにもいかず、屋上を後にして教室へと向かった。 .
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