第一章

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俺が所属するプロ野球チーム“松石ガッツ”は、創設20年目ながら一軍二軍合わせても、万年Bクラス留まりの、言わば弱小チームである。 おまけに球団オーナーの親会社がドがつくほどケチなため、有名選手以外は、まともな道具すら支給されない。 なので選手のほとんどが、極貧生活を余儀なくされ、正直野球どころではない。 ちなみに説明しよう! たった今選手に激を飛ばしていたのが、通称「鬼軍曹」こと、二軍コーチの鬼頭さんである。 見た目はスキンヘッドに口髭を蓄えた、武○ばりに強面でいかついオッサンである。
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