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「彼から聞いた訳じゃないけど…多分彼は人を殺してしまったんだと思うわ…。 そんな事するはずがない!って自分には言い聞かせてたけど…。
彼、少しずつ様子がおかしくなってきたの。おとなしい人だったのに、だんだん偉そうになってきたというか…とにかく人が変わってきてしまったの。
俺は不死身だ!俺を邪魔する事は誰にも出来ない!俺はヴァンパイアなんだ!って…
ちょうどその頃から若い女性が行方不明になる事件が続いたの…もしかして、って思ったけど…怖くて聞けなかった…。
私は血は飲んだ事はないわ。
飲みたいともおもわなかったし…」
突然手に入れた力が彼を変えてしまったようだ。
そして彼は消された…。
加藤君は消される事はない。
加藤君の彼氏は、「あの男」が決めたルールを破った。
人間の世界とのバランスを崩す行為をしてしまった。
「あの男」……
かつて私の友だった男だ…
私の友も力に心を奪われた。友は神になろうとした。
人間とヴァンパイアの世界のバランスを保つ神に。
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