運命の星。

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四人は、とにかく星に近づくため先を急いだ。皆色々と思う気持ちはあるはずだ。スガについてはまだ無理矢理な部分があると思うが他のタケヒ シミコー 大は二年前の事件が関係している事は確かだろう。四人は無言のまま歩いた。と、その時だった。何やら物を探している人がいた。スガが〔大丈夫ですか?何か探し物ですか?〕と訪ねた。するとその人はスガの顔を見るなり襲いかかってきた。〔うわぁ!!〕スガは倒れ、その上に馬乗り状態で探し物をしていた人が乗った。〔オマエヲコロす〕探し物をしていた人がそう言った。〔なんだコイツ?!〕スガは半泣きだ。すると鈍い音がしてスガの上の人の形をしたものは倒れた。〔もう魔王の手はここまで来ているのか。〕シミコーが言う。なんの事だかスガはわかっていない。しかし周りを見渡すとその人の形をしたものに囲まれていた。そう奴等は魔王が放った魔物なのだ。スガは腰が抜けて立てない。むしろ半チビりだ。するとシミコーがあのバカデカいハンマーを構え、何やら呪文のようなものを唱えだした。次の瞬間、ハンマーは紅く光り、みるみる熱気がその場を包んだ。そしてシミコーがハンマーを片手に持ち、とてつもないスピードで魔物を灰へと変えた。しかしまだ魔物は増え続ける。すると次はタケヒがあのバカデカい剣を背中から取り出すと、一瞬にして魔物を切り裂いた。最後の止どめに大がナックルで地面を叩くと魔物は粉々に。一瞬の出来事でスガは口が半開き。魔物は全滅した。〔なんなんだ一体…〕スガは言う。するとタケヒが〔この時のために俺や他の二人はきっと鍛えてたんだろ。単なる偶然だ。そして偶然で待ち焦がれていた勇者にも出会った。お前だ。〕そう言うとシミコーが〔俺らはホントに偶然にして出会い、旅をしているんだ。俺のハンマーは二年前にバケモノを倒した時に使われたものだ。名は《ギガント》火を司る武器だ。二人の武器も話しで聞いていたものに違いないはずだ。〕そう言うとシミコーは二人を見た。二人は頷いた。〔俺の武器も二年前に使われたもの。名は《エクスカリバー》伝説の大剣。風を司っている。〕タケヒが言った。〔俺のは《アースナックル》大地を司る武器。〕大も続いた。〔そしてお前のが《星光剣》星を司る剣だ。他に伝説のアイテムは四つある。すなわち、後四人仲間がいる…!!〕シミコーが興奮気味に言った。スガは呟いた。〔他に四人の仲間が…〕
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