第二章 仲間

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〔腹減った…〕スガが急に言い出した。そりゃそうだ。食料が尽きてから何も口にしていないのだから。タケヒは仕方がないといった顔で渋々町に寄る事にした。入った町はカグラ町。ここは花がとてもキレイで有名な町だった。しかし人が見当らない。〔人1人いないな;〕大が言った。どういう事なのか疑問に思い近くの家を訪ねてみた。〔すいませーん…〕すると家から1人の女性が出て来た。〔どちら様ですか…?〕女性は言う。〔どうして人がいないんだ?〕シミコーは女性にも厳しい。すると女性の口から思わぬ言葉が出てきた。〔魔王の部下が…闇三大皇が…〕そういうと泣き崩れた。〔とりあえずお話し伺ってもいいですか…?〕タケヒが言う。四人は家に入れてもらった。〔申し遅れました。僕らはアーサヒ国を目指し旅をしているものです。名はスガです。〕それぞれ自己紹介した。女性も自己紹介してくれた。〔私はア-チャ。悪い事は言わないからアーサヒ国には行かない方がいいですよ。この町でさえこのように人がいなくなってしまいました。アーサヒ国はもう壊滅寸前です。これも全て…闇三大皇の1人…゙破壊槍のシュン゙の仕業なんです…皆破壊されバラバラになってしまいました…〕するとシミコーが〔破壊槍…?!まさか…嘘だろ…伝説の武器じゃないか…破壊槍(グングニル)破壊を司る槍…なぜそれを闇三大皇が…?!〕三人も顔が凍りついている。すると、アチャが〔どうか助けて下さい…!!この町を…いや全ての町を救って下さい…!!〕その言葉に四人が頷いた。〔僕らに任せて下さい!!〕大がやはり出過ぎた。その瞬間とてつもない爆発音が聞こえた。外に出てみるとそこには禍々しい殺気を放った槍を持つ男がいた。〔お前らがアーサヒ国を目指している四人か。くだらねー奴等だ。魔王様を倒せると思うな。愚か者め。その前にこの゙破壊槍のシュン゙がお前ら全員地獄に送ってやるよ。〕そう、この男が闇三大皇の1人゙破壊槍のシュン゙だったのだ。相手は闇三大皇。そう簡単にはいかない。しかし四人は武器を構えた。すると大が先手を打ちに出た。〔うぉおぉおおお!!〕〔ハハハ。来い!愚か者!!〕シュンは余裕を見せた。爆発音と共に大が吹っ飛んだ。続いて同時に三人が行く。しかしシュンが槍を一振りしただけで爆発が起こり三人は何も出来ない。絶望かと思った瞬間、とてつもない光と共にシュンの片腕が飛んだ。一体誰が…そこにはマントを纏った男が立っていた。
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