§第一級危険区域§

現場

約１時間程かかってようやく現場についた

そこは木をわけた所にあり、今にでも熊が出てきそうな所だった

至る所に血が飛び散っている…

「ここですか…」

松山がしゃがみながら言う

「あ、そうだ多田さん」

「何ですか？」

「被害者はどんな人だったんですか？」

西が懐から手帳を取り出して聞いた

「ああ、えっとですね…」

多田も懐から手帳を取り出す

「被害者は田中三蔵６２歳、結婚はしておらず職業は猟師で第一発見者の木島正吉とは猟師仲間だそうです」

「なるほど、彼らは二人で猟をしにきた訳ですね？」

「はい、その通りです」

西は多田から被害者について聞いていた

松山は辺りを探っている

「う～んやっぱり熊が殺ったとしか思えないですよね先輩！…あれ？先輩？」

「ん？…よんだか？」

「も～、遠くに行かないで下さいよぉ～」

「いやぁ悪い悪い、で？何の話しだ？」

「ハァ…仕事熱心なのもいいですけど、ちゃんと話し聞いて下さいよ」

西はめんどくさそうに話した