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私達は知っていた 薄々と感じていた ただ感情がそれを許さなかった 私達の行くべき道が ひとつしかないこと 私達の行くべき道が それしかないこと 全て感じていた それでも無理に 私達は繋がることを求めていた 大きな蟠りと 今までとは明らかに違う よそよそしさを痛感しながら 私達は未だにお互いを必要としていた お互いが存在しなければ 私達は生きて行けなかった けれど・・・ 感情は残酷で 理性は無情で お互いを想う気持ちの掛け違いに気づく 私達は立ち尽くしていた 迷い子のように 道を探せず、手を繋いだままで 今にも泣き出しそうな顔をして・・・ いつしか時が過ぎ この選択が正しかったと 思えるまでの長い道のりを探せ出せずに 私達は立ち止まっていた。   image=107004397.jpg
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