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「雑魚に用はない!邪魔だ!」
呂布は、数百名の部下を引き連れ、孟獲軍の最後尾にいた、木鹿大王隊に襲いかかる。
「うわ!呂布だ。」
「あんな化け物に、敵うわけない。」
兵士達は、呂布の姿を見つけると、戦わずに逃げていった。しかし、呂布が見逃すはずもなく、
「腰抜けが!」
逃げ惑う敵を、容赦なく殺していった。
「隊長!敵の集団が向かってきます。」
呂布は、兵士が指を指した方向を見ると、不敵に笑い、
「そうだ!もっと…もっと向かってこい!」
呂布は嬉しそうな顔をすると、敵に向かい一直線に駆け出した。
「うおー!我が名は呂布!腕に自信のある奴は、かかってこい!」
まさに、呂布の独壇場だった。次々に挑んでくる、木鹿大王隊の兵士を、呂布一人で薙ぎ倒していく。まさに、鬼神の如く強さだった。
「まだだ!まだ、俺は満足していないぞ!」
さらに、馬を走らせる。すでに、呂布の通った後には、木鹿大王隊の兵士の死体が、数百と並んでいた。
「呂布よ!そこまでだ!」
呂布の前に、指揮官らしき人物が出てきた。
「我が名は、木鹿大王隊の副武将・廖化なり!」
「ふん。少しは、楽しませろよ。」
しかし、一騎討ちは、意外な事になっていた。
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