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「充、人を起こすときはやさしくしろよ」
あの後、すぐに顔を洗いキッチンのテーブルについた光輝はパンを頬張りながら充に言った。
「それじゃ、兄貴起きないじゃん」
キレイに焼けた目玉焼きを黙々と食べながら充は言った。
「や、起きる。今度から起きてみせる」
少し遠い目をして光輝は言う。
「かっこつけたってどうせできないくせに…じゃ兄貴学校行くわ」
そう言って充は家をでた。ちなみに充は小学校6年生でマジで男なのかってくらい女っぽい。
光輝が充と歩いているとこを、光輝の同級生に見られるとほとんどが「妹?」と聞く(ときどき勘違いして「それは犯罪じゃないのか…?やめとけ」とマジ顔で迫るやつもいるが)
「って、俺も時間やばいじゃんか」
光輝は慌てて支度をし、家をでた
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