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光輝は家のドアの鍵を閉め自転車を走らせた光輝の高校は自転車で30分くらいのとこにある。
「よっ!」
学校への道程の途中耳にイヤホンをつけ自転車にのった男が光輝の横に並んだ。
「おう!秀弥(シュウヤ)」
そいつは光輝のいわゆる親友と呼べる友達だ。
「なぁ、進路決めた?」
秀弥は頭がそれなりによくて、顔がいい。まぁよくいる?完璧なやつの一人だ。ダメなとこをしいて言うなら、球技がうまくない、女が苦手。(ちなみに光輝の弟も)
「う~ん…俺は就職かなぁ、ウチ親いねぇし充がまだ12だからな。あいつには大学行ってほしいから、働くよ」
光輝は笑ってみせた。実をいうと光輝は勉強というのが苦手だからだった。中三のときに両親が事故で死んでからも、勉強についてはほとんどしてなく。正直嫌いだった。充は好きだが…
「ふ~ん…妹(弟)思いだな」
「弟だよ。ったく、10年間も俺といて今だに充が苦手か…」
光輝と秀弥は小学校三年からの仲だ。
「うっせ!」
秀弥は照れながら怒った。光輝はそれをみて声を出して笑う。
「笑うな!つかあんなキレイな男が悪いんだよ!あんなのどうみたって女だろ!」
少々ムキになって秀弥が説明する。
「でも、ちゃんと証はついてますけど?」
光輝は笑って言った。
「あー!もう、朝から下ネタかよ!遅刻するだろ!」
若干意味がわからないことを言う。
「下ネタ関係ねぇ~」
と言いつつ光輝は秀弥を抜かしスピードをあげて自転車を走らせた。
「あ」
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