序章~美を司るもの~

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光輝と秀弥はなんとか学校に間に合った。そしていつもと変わりない時間がすぎていく……                                                                                                                         …学校も6時間目が終わり、光輝は帰り支度をしていた。             「ふぁ~あ」             あくび混じりに教科書を鞄につめる。             「ねぇ、光輝?今日あいてる?」             一人の女が光輝に聞いた。             「え?あぁごめん、今日充の誕生日なんだよね。だから早く帰らなきゃなんねぇんだ、悪いな詩織(シオリ)」             詩織と呼ばれた女は光輝の彼女だ。高校に入ってすぐ付き合い、ずっと続いている。 それと今日は充の誕生日だったのだ。             「そっか…ならいいんだ。じゃ充君によろしく言っといてね」             そう言って彼女は自分の席に帰っていった。 そのあとホームルームが終わり光輝は家路についた。                                     家につくともう充が帰ってきて一人ギターを弾いていた。(曲は光輝にはわからなかったが、古い洋楽らしい)             「ただいま、ちょいまってろな今出前とるから」             そういって光輝は寿司の特上を三人前たのんだ。             「今日は寿司?ラッキー」             充は嬉しそうに微笑んだ。
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