序章~美を司るもの~

7/19
前へ
/207ページ
次へ
「っっ!!」             光輝が言葉にならない叫び声をあげた。 充が最後の一口を食べてしまったのだ。             「あ~、おいしかった…ってあれ?兄貴どーしたの?」             光輝は下を向いてなにかブツブツと言っている。             「………もする……を……で…」             「え?」             「1ホール8万もするケーキを一人で食いやがって」             光輝はフルフルと震えて言った。             「え?ちょ、兄貴?や、やめろよ?」             光輝は立ち上がり充にゆっくりと近づいていく。             「も、もう何してもケーキは戻らないよぉ」             充は後退りしながら言った。すると光輝は立ち止まり……                                                                         「うおぉぉぉおぉぉ!!!」                                                             光輝は吠えた。
/207ページ

最初のコメントを投稿しよう!

945人が本棚に入れています
本棚に追加