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そう、そこにいたのは神と呼んで相応しいほど美しく、神々しい人が四人も立っていた。いや、その美しさは人知を越えているものだった。
その中の一人が充の手を引いている。そいつは大きい白い布切れを体に羽織い長めの金髪をした男だ。他の三人も同じような格好だが短髪でなにより一番違うのが三人は後ろに白い羽を持っている。
「み、充を離せぇぇ!」
光輝は突然、充の手を引いている男に殴りかかった。
……はずだった。
「なっ!?」
羽のある男の一人が光輝に向け手をかざし、光輝は見えない何かに止められた。
「全く、人間というのは。神通力も使えないくせにうるさいなぁ」
充の手を引く男がしゃべった。
「くっ、離せ!なんだってんだお前等は!」
見えない何かに押さえられながらももがく光輝。
「主よ、このもの。凄い精神力ですよ。我の神通力を受けながらも体を動かせるのですから」
光輝を止めてるらしき男が話す。
「ほう?凄いですね。彼が転生したら、我らを凌ぐかもしれないですね?主。」
横にいる天使が言った。
「確かに……だが彼は選ばれていない…」
主と呼ばれた充の手を引く男が答えた。
「くそっ!充を離せ!ちくしょう!なんだってんだ!」
光輝はもがきながら叫んだ。
「我らか?…いいだろう教えてやろう…」
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