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今更、嘘だとあやまるなんて選択肢は無かった。
ただその先に起こる事が怖いだけだと言えばそうかもしれない。
いやきっとそうだろう。
逃げてばかりいるのは事実だ。
「よっ!」
雄馬が後ろから話しかけてくる。
「おう………。」
「元気ないな、どうしたよ?」
「いや、何でも無い。」
俺はまた話しながら歩き出した。
俺はどうしたらいいんだろうか?
何とかしたくても、今この状況に落ち着いているのも事実だ。
頭の中で意見があってない。
それに無駄な程のイライラを感じて、上手く笑えずにいた。
でも今は後悔なんかしていない。
友達が出来たんだから。
それ以上の事なんて無い。
人は一人じゃ生きられないのが本当ならそれで良いじゃないか。
俺はそう思って無理に笑った。
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