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家に帰った俺は、苛立ちを隠せずにいた。
自分が選んだ道なのに失敗続き。
嘘で自分の幸せを作ろうとしてここまで悩んでいる。
自業自得なんだろうか?
「景二、どうしたの?」
母さんが心配そうに聞いてきた。
「何でも無い。」
「本当に大丈夫なの?」
「……………。」
「景二?」
「うるさい!!
ほっといてくれ!」
「景二……?
私はあんたの事を心配して……。」
「俺の心配なんかすんなよ!!」
俺は……そう言ってすぐに走り出して……自分の部屋に戻った。
母親の泣き声が聞こえる。
もう自分の事が訳分からない。
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