第五話

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家に帰った俺は、苛立ちを隠せずにいた。 自分が選んだ道なのに失敗続き。 嘘で自分の幸せを作ろうとしてここまで悩んでいる。 自業自得なんだろうか? 「景二、どうしたの?」 母さんが心配そうに聞いてきた。 「何でも無い。」 「本当に大丈夫なの?」 「……………。」 「景二?」 「うるさい!! ほっといてくれ!」 「景二……? 私はあんたの事を心配して……。」 「俺の心配なんかすんなよ!!」 俺は……そう言ってすぐに走り出して……自分の部屋に戻った。 母親の泣き声が聞こえる。 もう自分の事が訳分からない。
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