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「お前ってさ、親どう思う?」
雄馬が聞く。
「ん?」
「俺は親が嫌いでさ。
お前はどうなんだよ?」
「俺?」
考えてみた。
今まで普通に暮らしてきて、過ごしてきて、俺は親の存在をどう思っただろう?
母さんをどれほどの存在と見ていただろう?
でもどちらしろ、せっかく出来た友達の雄馬の意見を否定したら絶交になるかもしれない。
初めてて出来た話しの分かる友達なだけに、そんな事で嫌われるんじゃないかと思うのが怖かった。だから……
「うぜぇな。」
俺は言う。
実際にそう思ってるかと聞かれたらよく分からない。
いや、むしろ嫌いでは無いかもしれない。
でもその時、俺は仕方ないぐらいにしか思え無かった。
「だよな?
お前なら分かってくれると思ったよ!」
雄馬は嬉しそうに言う。
(これで良かったんだ。)
景二は笑顔を作った。
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