最強彼女

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由紀「本当!?嘘じゃないわね?」 由紀さんが小刀を抜き取る 小刀が「早く斬りてぇ!」って言ってる気がする 雄「う…うん」 下を向きながら返事をする 由紀「……角さんどきなさい!つーか出てけ」 最後の言葉が絶対本音だ 角さん「何故ですか?」 っと角さんが言おうとした瞬間 ドスッ 角さんの小指の二ミリ上を小刀が刺す 由紀「そんなに小指無くされたいんか?」 由紀さんの眼が変なオーラ いや殺気を帯びている 角さん「ひぃっ!すいません!」 角さんはポケットから財布を取り出しマスターにお金を払いながら出ていった 正しくは逃げていったそんな角さんを見ていたら 由紀「ねぇ!どこみてるの!」 不意に近くで由紀さんの声がした って!真横! 雄「あ…あの!どおして横に…?」 俺はさっきの刀が気になってしかたない 由紀「当然でしょ?好きなんだから…」 いきなり抱き着かれてしまった 確かに健康優良児たる健全な男子がこんなかわいい娘(スタイル抜群)に抱き着かれて嬉しくない訳がない 由紀「ん?顔赤くない?」 ニヤニヤしながら顔を近付けてくる 角さんみたく恐怖以外の何物でもない顔が近くにあるのではなく 幼くもどこか凛々しい顔が近くにある 雄「ば…馬鹿!違うよ!」 俺 死亡確定 由紀さんに「馬鹿」なんて言ったら 「すいませんが、その小刀で僕の心臓を突き刺して殺して下さい」って言ってるのと同じだ いや、それ以上かもな 由紀「……」 由紀さんは黙りこむ やっぱり死亡確定したなこれは すると ちゅっ 雄「…!?」 いきなりキスされた これはあれか?油断させて後でじっくり殺す新手の処刑か? 由紀「私は馬鹿よ…だって貴方に惚れたんだもん」 ちょっと聞きました?皆さん!ほほほ勝組ですわ 等とほざく程俺は興奮していた 間違ってもエロい意味ではない 誤解するなよ 雄「……」 やべっ何も言い返せないし…顔赤くなってら! 由紀「貴方、家族は?」 由紀さんにいきなり聞かれた 雄「今は一人暮ししてます」 そう俺は仕送りとバイト代で生活している 由紀「なら私と一緒に暮らしましょう」 マジですか? 本気と書いてマジと読むマジですか?(この言い回し定番化?) 由紀「いえ…私と暮らしなさい!拒否権無し」 マジかよ
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