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スーツの女性はニヤリと笑った。
喋りながらも手は休まず動き続け、メモ帳にところ狭しと何かを書いている。
「リスト、出来ましたか?」
「そうね。この子達で最後だったけど、予想以上に面白いわ」
「じゃ、見せてくださいよ!」
「どうぞ」
スーツの女性はメモ帳をちぎり、隣の女性に渡した。
「あれ、中谷君や山井君は良いんですか?」
「彼らは良いの。まとまり過ぎているから。だから、私はあの子達がとっても楽しみ」
打席に向かう四番の大和を見て、スーツの女性は不気味な笑みを浮かべた。
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