1、あのマウンド

10/18
前へ
/604ページ
次へ
しかし、磯島のバットはぴくりとも動かない。 「ストライク!」 大和は大きく息を吐いた。 ラッキー。 今のボールなら、センターバックスクリーンに叩き込まれても不思議じゃない。 「ナイスボール!」 中谷は大きな声でそういってから、大和にボールを投げた。 マウンドから、ちらりと好太に視線を投げてみる。 すると、視線に気付いたらしく、好太は大和に向けて苦笑いをした。 やはり、好太も気付いていたのだろう。
/604ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1941人が本棚に入れています
本棚に追加