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夏の少し湿り気を帯びた空気の中、志田大和はマウンドに行った。
マウンドには他の内野手も集まり、皆一応に不安そうな顔をしている。
「好太、行けるか?」
キャッチャーの中谷が口にミットを当てながら、ピッチャーの好太に聞いた。
「こんなクソ暑いと、疲れも普通じゃねーな!」
好太はキャップを外し、額の汗をアンダーシャツで拭った。
この暑さでのピッチングは普段の倍以上に体力を消耗する。
スタミナの無い好太にとって、これ以上は無理かもしれない。
「代わるか?」
中谷が聞いた。
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