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「あれはSFFだよ」
「なるほど……」
SFFはフォークより浅く握って投げるシンキング系のボールで、投げること自体は簡単だが、変化させるタイミングを一定にさせるのが難しい。
速く落ち始めてしまえばただの棒玉。
しかし、ぎりぎりで落ちてくるようにつかめれば、これほど打ちにくい球はない。
と言うことは、それだけ練習してきた証。
しかも、ストレートだと思って少しでも早く眼を切ってしまえばそのままストレートだと思ってしまうようなキレの良さ。
初見ではもちろん、ある程度見ないと打てるはずがない。
「かなりいいボールだ」
「ありがと。でも、簡単に打たれちゃったからなー」
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