1941人が本棚に入れています
本棚に追加
/604ページ
大和達が青山堂高校に入学して、三か月が経った。
野球部員はほぼ全員が高校生活に慣れ、体力も技術も前とは比べ物にならないほど成長している。
つい最近にあった練習試合でも快勝を収め、今波に乗っていた。
目の前に迫る甲子園予選。
高校球児憧れの場所であり、プロ入りを目指す者にとっては最高のアピールタイム。
まだ三回あるとはいえ、大和達野球部員の士気は嫌が応にも高まっていた。
青山堂高校野球部グラウンドのブルペン。
大和が塚原と投げ込みをしていた。
その後ろには、監督の美鈴が立っている。
塚原も大和もびくびくしながら、努めて冷静に練習を続けた。
そんな二人に美鈴のゲキが飛ぶ。
最初のコメントを投稿しよう!