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見ていて大和は申し訳ない気持ちになった。
「すいません」
「いやいや、大和が謝るような事じゃないんだ」
「先輩! どもっす」
好太は頭を下げた。
「好太じゃないか。久しぶりだな。好太も青山堂……だったよな?」
「そうですよ! 俺と大和のバッテリーです」
「……なかなか面白いじゃないか」
「あ、やっぱりそう思いますか? まあ、見ててくださいよ」
好太は大和の肩をポンと叩いた。
「俺と大和で湯島を倒しちゃいますから」
好太はニシシと笑った。
「おい、こら好太! 失礼だろ」
「いや、そんなことはない」
久米も好太と同じような表情をしてた。
「やはり、勝負だからな。先に相手を飲み込まなきゃならないだろ。俺は負けない」
久米も自信たっぷりだ。
「そろそろいい?」
既に所定の場所に座っていた美鈴がいつものトーンで聞いた。
大和が急いで久米の顔を見てみると、案の定表情が固まっている。
「また今度ゆっくり」
大和はそういって頭を下げた。
好太も一緒に頭を下げ、美鈴の隣に座る。
「大和見た?」
「もちろん」
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