10、Ready up

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見ていて大和は申し訳ない気持ちになった。 「すいません」 「いやいや、大和が謝るような事じゃないんだ」 「先輩! どもっす」 好太は頭を下げた。 「好太じゃないか。久しぶりだな。好太も青山堂……だったよな?」 「そうですよ! 俺と大和のバッテリーです」 「……なかなか面白いじゃないか」 「あ、やっぱりそう思いますか? まあ、見ててくださいよ」 好太は大和の肩をポンと叩いた。 「俺と大和で湯島を倒しちゃいますから」 好太はニシシと笑った。 「おい、こら好太! 失礼だろ」 「いや、そんなことはない」 久米も好太と同じような表情をしてた。 「やはり、勝負だからな。先に相手を飲み込まなきゃならないだろ。俺は負けない」 久米も自信たっぷりだ。 「そろそろいい?」 既に所定の場所に座っていた美鈴がいつものトーンで聞いた。 大和が急いで久米の顔を見てみると、案の定表情が固まっている。 「また今度ゆっくり」 大和はそういって頭を下げた。 好太も一緒に頭を下げ、美鈴の隣に座る。 「大和見た?」 「もちろん」
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