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「それがどうかしたの?」
「ほら、野田とか磯っちとかは女の子に気に入られてるよな? だからよぉ、野田が一人の女の子を贔屓にしてるのが気に入らないっていう噂があるんだな、これが」
「まぁ、俺と大和は関係ねーけど」と好太は付け加えた。
もしかして、結城ちゃんにも迷惑がかかっているのでは無いだろうか。
そう大和は思ったが、磯島や野田のような女性ファンが着くタイプではないので、考えないことにした。
さっき好太は何かぶつぶつと言っていたが、関係ない。
大丈夫、問題無いはず。
「橘に迷惑がかかっているのか?」
しかし、野田には問題大有りなようで、好太に食いつく。
「噂によれば、な。モテる男は辛いねぇ」
好太は笑ったが、野田は困惑したような顔をしていた。
大和が知る限り、野田が女の子と親しくしていたという事は無い。
野田自身がどう思っているか分からないが、少なくとも傍から見ていた方としてはそう思う。
そんな野田が急に女性問題に巻き込まれるのだから、不運なものだ。
「……どうすれば良い?」
野田は真剣な表情。
大和は好太と顔を見合わせた。
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