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「じゃあ、俺は何を頑張ればよいのかな?」
「決まっているじゃん。俺達はバッテリーなんだから」
最初と同じ。
投げたボールを、まっすぐに返す。
それは、ちょうど壁当てと同じだ。
「それじゃ、俺は壁か」
「壁はどんな球でもちゃんとかえしてくれるからな。壁は凄いんだぜ」
好太は高らかに笑った。
釣られて大和も微笑む。
「壁か…………」
壁も悪くない。
大和は、そう思いながら好太の球を受けた。
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