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「プレイ!」
審判のコールと共に、六番バッターの磯島がボックスに入った。
ショートの守備で有名だが、打撃センスも申し分がない。
ホームランこそ少ないが、長打力もある。
さらに、ミート力と足の速さは驚異的。
好太が磯島をそう評価していた。
つまり、けちの付け所がない選手。
転がされてもきついし、打たれるのもきつい。
三振がほしいと思った。
セットポジションから、第一球目を投げる。
中谷のミットが動かない。
ど真ん中。
こんなときに限って要求通り。
打たれる。
大和は瞬間的にそう悟った。
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