Dear my...

2/11
前へ
/11ページ
次へ
天地の怒り。 地響きと、 人いきれと、 そして火薬の匂い。 戦はもう、勝敗が決しているに等しい。 指揮官の悲痛な掛け声が、何もかもを物語っていた。 大砲がうなりをあげ、雪柱をいくつも作る。 その度に戦士たちは、まるで豆粒みたいに飛び上がる。 辺りには衛生兵の手当ても待たずに果てていく命がいくつもあった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加