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出来る事なら…蓮君の元へ走りたかった。
でも、これが最後だったんだと強く感じた。
「蓮君………」
私は久しぶりに声を上げて泣いた
そして小百合に電話した
「小百合…蓮君が県外行くっち…」
「まり…大丈夫?」
「うん…やけど今日だけは泣かせて…明日には笑うけん…」
受話器の奥から健ちゃんの声が聞こえる
「送って行くけん、まりちゃんとこ行ってやり!」
そして数十分後…
小百合が家に来た。
「まり…私がここにおるけん!やけん思いっきり泣き!」
私は小百合の優しい言葉に再び涙した。
小百合も目に涙を溜めて私を見つめていた。
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