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校門を出ると
長い歩道を駅へと歩いた。
電車の時間を確認し
私は駅のトイレへと向かったんだ。
シュポッ
いつものように火を点ける。
そして魂を吐くかのように
「はー。」
煙を吐く。
「あんたさぁ、夏川まりやんね?」
ハッと顔を上げると
鏡越しに小百合の姿を見た。
「何か用?」
「いや全然!あんた見取ったら寂しい子やねっち思ったっちゃん!」
「は?殺されたいと?」
「殺せば?でもその前に私があんたを殺すけん!それでも良いんやったら、いつでもかかってき!」
私は戸惑って
空いた口から言葉が出なかった。
「あんた…何でそんなに必死と?」
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