-再会-

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「あ、結構片付いてるのね」 貴方の事だからもっと散らかしてるのかと思ってた。と懐かしむ様に笑う彼女にはぁ、まぁそれなりには等と気のない返事を返しながらリビングのソファに座る様に促して、自分はその反対側へ腰を下ろした。 「お茶は?」 「んー…折角だけど良いわ。長居する気はないし、…早速だけど本題に入らせて貰うわね」 巴は席を立とうとする俺に制止をかけると、化粧で赤く染まった唇を重たげに開く。 「まずは、この子の事なんだけど」 膝の上に乗せられた赤ん坊の頭を撫でながら、淡々とした声だけが響く。ふわりと脳を掠める嫌な予感。 「単刀直入に言うと貴方の子よ」 嗚呼ほら来た。何で嫌な予感ってのはいつでもこう当たりやすいんだ。 「鑑定、したのか」 「しなくても分かるわ」 思わず首を傾げる俺に彼女はだってこの子O型なんだもの、と小さく笑った。
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