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三学期も中盤に差し掛かった。
寒さは緩まず相変わらず寒い…
「ゲホゲホ!」
りょうまは最近になり風邪をひいたようで、ゆうかに移らないように一緒にいるときはマスクをした。
「りょうま…大丈夫?」
隣のゆりなが声をかけてくる。
「へっちゃらへっちゃら!!」
誰にでもわざと元気な態度をとる
「最近インフルエンザ流行ってるから気をつけてね」
ゆりなはりょうまにホッカイロを渡した。
「ゆりなの愛情たっぷりのカイロで早く治しなさいな!」
そういって教室を去っていった。
「みーたぞ!」
背後で健二と智が顔を覗き込む。
「何をだよ?」
健二が肩をポンと叩いた。
「なに別の女の子からカイロもらっちゃってんだよ!」
続いて智が肩を叩いた。
「まぁ…ゆうかちゃんには言わないでいてやるよ」
「いやぁ~すんまへんなぁ、…って、うっせーな…あっちがくれたんだよ!」
手の甲で二人の胸を叩いて…
『ダブルツッコミ!』
三人の声が見事に合わさった。
あまりにも声が揃い過ぎて、周りから笑い声が聞こえてきた。
「ま!がんばれや!」
智はりょうまの肩を叩いて、健二と席に戻っていった。
「なんだよ…」
頬に空気をためる。
ゆうかはずーっと友達と喋っている
つまんないし…
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