第5話…気持ち

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三学期も中盤に差し掛かった。 寒さは緩まず相変わらず寒い… 「ゲホゲホ!」 りょうまは最近になり風邪をひいたようで、ゆうかに移らないように一緒にいるときはマスクをした。 「りょうま…大丈夫?」 隣のゆりなが声をかけてくる。 「へっちゃらへっちゃら!!」 誰にでもわざと元気な態度をとる 「最近インフルエンザ流行ってるから気をつけてね」 ゆりなはりょうまにホッカイロを渡した。 「ゆりなの愛情たっぷりのカイロで早く治しなさいな!」 そういって教室を去っていった。 「みーたぞ!」 背後で健二と智が顔を覗き込む。 「何をだよ?」 健二が肩をポンと叩いた。 「なに別の女の子からカイロもらっちゃってんだよ!」 続いて智が肩を叩いた。 「まぁ…ゆうかちゃんには言わないでいてやるよ」 「いやぁ~すんまへんなぁ、…って、うっせーな…あっちがくれたんだよ!」 手の甲で二人の胸を叩いて… 『ダブルツッコミ!』 三人の声が見事に合わさった。 あまりにも声が揃い過ぎて、周りから笑い声が聞こえてきた。 「ま!がんばれや!」 智はりょうまの肩を叩いて、健二と席に戻っていった。 「なんだよ…」 頬に空気をためる。 ゆうかはずーっと友達と喋っている つまんないし…
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