第1話…転校生

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♪♪♪ぴりぴり 突然携帯の着信音が鳴った。 「誰だよ…こんなすばらしい日に…」 携帯のディスプレイを見ると村越了からだった。 了はりょうまの小さい頃からの友達だ。 クラスは違うが大の親友だ。 「もしもし?」 「もしもし?りょうまか?」 「どないしたん?」 了が電話をしてくるのは珍しい。 いつもはメールのくせに。 「今暇?」 単刀直入な聞き方は了の持ち味である。 「は?ああ…暇やけど?」 「今から付き合ってくんない?」 「今から?いいけど?」 「ホンマ?じゃあ学校の正門に来てな!」 「あ…はい…」 電話を切り、ため息をつきながら支度をした。
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