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「いつまで寝てんだよ!」
「うるせーなー!!」
「兄貴がわるいんだろ!」弟は不機嫌そうに、眉間にシワを寄せる。
俺は眠たい目をこじ開ける。
「そうやけどさ…」
返すことができず尻を摩りながら時計を見た。
「……………」
「なあ…」
「何?」
不機嫌そうな弟に振り向く。
「今日小学生は休み?」
「そうだけど…」
「中学生は?」
「知らんよ!自分が明日学校あるって言ってたんだろ?ってか、そのエベレストなんとかしろよ!」
弟の指摘するエベレストとは、朝立ちの事である。
「ぬあ~~~~~!!」
そんなことはお構いなしで、奇声をあげ、支度をし始める。
学校だ…休みなのに。
宮下りょうま。
中学二年生。中学一年の六月まで関西の学校に一人で住んでたけど、また地元に戻ってきた。
ぶっちゃけ…
特別かっこよくもないし
頭悪いし。
優柔不断で単細胞の矛盾
いいところ一つもないただのバカだ…
中学生に去年なって、髪は赤色に染めて、耳と口にピアス…マイブームは学ランの下に赤いシャツを着る事だ。
コシパンしまくってるし…
それでも、学校自体バカ学校だから注意なんかしない。
「ほな!行ってくるヮ!」
パンを加えてりょうまは猛スピードで学校へ。
学校が始まるのは8時10分。只今の時間…8時。
本来なら間に合わない
いつもは遅れて学校へ行くんだけど、今日は特別な日だ…
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