第1話…転校生

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「いつまで寝てんだよ!」 「うるせーなー!!」 「兄貴がわるいんだろ!」弟は不機嫌そうに、眉間にシワを寄せる。 俺は眠たい目をこじ開ける。 「そうやけどさ…」 返すことができず尻を摩りながら時計を見た。 「……………」 「なあ…」 「何?」 不機嫌そうな弟に振り向く。 「今日小学生は休み?」 「そうだけど…」 「中学生は?」 「知らんよ!自分が明日学校あるって言ってたんだろ?ってか、そのエベレストなんとかしろよ!」 弟の指摘するエベレストとは、朝立ちの事である。 「ぬあ~~~~~!!」 そんなことはお構いなしで、奇声をあげ、支度をし始める。 学校だ…休みなのに。 宮下りょうま。 中学二年生。中学一年の六月まで関西の学校に一人で住んでたけど、また地元に戻ってきた。 ぶっちゃけ… 特別かっこよくもないし 頭悪いし。 優柔不断で単細胞の矛盾 いいところ一つもないただのバカだ… 中学生に去年なって、髪は赤色に染めて、耳と口にピアス…マイブームは学ランの下に赤いシャツを着る事だ。 コシパンしまくってるし… それでも、学校自体バカ学校だから注意なんかしない。 「ほな!行ってくるヮ!」 パンを加えてりょうまは猛スピードで学校へ。 学校が始まるのは8時10分。只今の時間…8時。 本来なら間に合わない いつもは遅れて学校へ行くんだけど、今日は特別な日だ…
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