第3話…誤解

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公園のベンチに座った。 月はりょうまたちを照らす。 静けさの中、ゆうかが口を重い開いた… 「これ…」 ゆうかはひとつの手紙をわたされた。 封筒を開き、紙を開いた。 [殺してほしい?] ただ一言の手紙。 いったいなんのために、誰がやったのか… 紙をぐしゃぐしゃにして地面にたたきつけた。 「何したの?」 ゆうかはりょうまの手をギュッと握り締めた。 「俺は何もしてない…」 「嘘…なんかしたんでしょ?」 「本当にしてないんだ…」 「じゃあ何で?」 ゆうかの肩が震える。 きっと怖かったのだろう… ごめんね、ゆうかにまで危害が加わるなんて… 「大丈夫か?」 ゆうかの背中を摩った。 その背中は悲しみに打ちひしがれた花のようだった。 「私、怖いよ…寂しいよ…」 しゃっくりをあげながら奮えるゆうかを優しく撫でる。 「ごめん…ゆうか」 ゆうかの頭にキスをして、抱きしめた。 「大丈夫だよ…」 「ありがと…」 ゆうかが落ち着きを取り戻した頃、りょうまは口を開いた。 「ゆうか…来月、一緒に暮らさないか?」 「どういう意味?」 ゆうかは顔を上げた。 「実は親がもう一つというか、部屋借りてる所があるんよ…だから一緒に…」 「私…りょうまに一生ついていくよ…」 ゆうかの嬉しい一言がさらにゆうかを好きにさせてくれる。 「日程決まったら言うからさ…」 「うん!」 ゆうかとだけはもう離れたくないよ。 本気で愛したんだから…
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