第3話…誤解

14/23
前へ
/495ページ
次へ
「宮下…不信なやつは今日はいなかった!ただ…」 放課後…智にゆうかの周りの状況ではだれも怪しい奴はいなかったらしい… 「ただ?」 気になる言葉を発する智に耳を傾ける。 「告白してたやつがいたなあ…」 「マジ?んでゆうかはなんて?」 まあここでもし、ゆうかが受け入れたなんて言われたらもちろん、一生泣くだろう… 「大丈夫だ!相手は、先輩だった…」 「大丈夫じゃねーよ!1番やべーじゃねーか!」 智の頭を叩く。 「あとトイレには七回行ってる。」 ん?多いな…って、 「どこまで見てんねん!」 再び、ツッコミをかます。 「ナイスツッコミ!」 親指をグッと立てる智の腕を掴んだ。 「いいから次行くぞ!」 「次?何処いくの?」 「ゆうかと俺の家」 「は?」 「俺達の家」 「え!同棲して…」 「ばか!声でけーよ!」 慌てて智の口を抑えた。 幸い誰も聞いてないようだ… 「とにかくいくぜ」 かばんをもって急いで学校を出た。 「ゆうかちゃんに何も言わなくていいのか?」 「いいや…また心配するから」 ゆうかには知らせるわけにはいかなかった。 あの手紙はきっと詩織だろう… 詩織を怒らしたのは自分だから自分でなんとかしなければならない
/495ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1874人が本棚に入れています
本棚に追加