第3話…誤解

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「もどしたんですか?」 「ええ…胃が弱っているから点滴などで栄養を体にあげないと…」 りょうまはゆうかを起こした。 「ゆうか!大丈夫か?」 体を揺さ振り起こした。 「ん…」 ゆっくり目を開き起き上がった 「ゆうか…帰るぞ」 ゆうかをおぶさる。 「宮下君、大丈夫?」 先生はゆうかを手で支えた。 「大丈夫っすよ…世話かけました!ほな、さよなら」 「気をつけてね」 先生はニッコリ笑って手を振った。 「ごめんね…なんか、最近具合が悪くて」 ゆうかはいつもの元気な声ではなく、蚊の泣くような声だった 「気にすんな、それより早く治して一緒にまた学校行こう」 「うん…」 ほんの少し、りょうまの肩を持つ手が強まった気がした。 「おい!お前らできてんのか?バカップルだな!アハハハ」 「あいつ、ゆうかちゃんと付き合ってたのか!うらやましいでちゅねーアッハッハ」 三年の奴らが冷やかしをかけてきた。確かにゆうかは三年の先輩に人気があった
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