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「ごめんね…私のせいで…」
「ゆうか…気にしたらあかん。」
それに三年はあと数カ月でいなくなるし…
それまでの辛抱、そう思っていた。
家に帰り、ゆうかをベットに運んで頭を撫でる。
「寝てな…」
「うんん…シャワー入る、体汚いし」
「……解った…でも必ず暑くても三十七度くらいのお湯であびるんやで!」
ゆうかは夏になり三十度の冷たい水で入っていた。
そのため、体が冷え切る事も多々あったのだ。
「うん」
「着替えは出しとくで」
「ありがと!一緒に入る?」
風呂の隙間から覗きながら冗談を言うゆうかに笑みを浮かべる。
「元気になったらな!」
ゆうかの頭を撫でて頬にキスをした。
「はーい…」
つまらなさそうにバスルームに入っていった。
ゆうかの鞄の中を整理しようと鞄を開けると、封筒みたいなのが入っていた。
「何の封筒やろ?」
なんの心配もなく、封筒を開けると…
[殺してやるよ?]
またあの時の手紙だ…
「ゆうか!」
風呂を乱暴に開けて、ゆうかの肩をガッシリもつ。
「ちょ…」
「おまえ…あの手紙、誰からもらったんや!」
ゆうかは何にも言おうとしない…
「はよ言え!」
肩を揺さぶると、口を開いた。
「知らない人…」
「知らない…人?」
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