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りょうまはドアを開けると目の前に詩織が立っていた。
「りょうま…」
「てめえ…」
詩織へと足を進めた。
「どうして…ここに?」
酷く動揺している様子の詩織をりょうまは詩織の胸倉を掴み壁に叩きつけた
「…っつ!」
「やめろ!宮下ぁ!」
真辺が叫んだが、振り向いて言葉を吐き捨てた。
「テメエは黙っとけや!」
怒りが抑えられず、いっそう力が増す。
詩織のせいで…
「放してよ…」
蚊の泣くような声で詩織が言った。
「うるせぇ…ちょっと外へ来いや!」
背中を掴み病院の外へ詩織を連れ出した
「何よ?」
腕を組む詩織の胸倉を再度掴んだ。
「この紙はテメエだろ?」
さっきの手紙を詩織に見せた。
「知らないわよ!」
「しらばっくれてんちゃうぞ!」
「本当に知らないわよ!いい加減にしてよ!」
詩織は泣き出して、その場に崩れた。
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