第3話…誤解

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「ねぇ…りょうま!どこに行ってたの!?」 ゆうかは同じことを聞いてくる 病院から帰り、なんだか力が抜ける… ゆうかに振り向いて、力いっぱい抱きしめた。 「どうしたの?」 「ごめんな…つらい思いさせて…」 「詩織さんは全然悪くないんだよ!」 「わかってる…わかってるからさ…」 ゆうかの背中を摩ってキスを交わした。 「今日は疲れたから寝ようか?」 りょうまはさっさと布団に潜り込んだ 「うん…」 りょうまの背中にしがみつくゆうかを体から放した。 「風邪うつるやろ!はなれーや」 「ひっどー!」 ゆうかはほっぺに空気を溜めた。 ブー…… りょうま振り向き人差し指で押した。 「ばーか!」 「もういい!」 そっぽを向くゆうかをこっちへ体を回した。 「なに?ゆるさな…」 またゆうかの唇に唇を重ねた。 そして、ゆうかのデコを軽く指で弾いた 「いた!」 「風邪治ってから一緒に寝てやるよ!」 ゆうかのおでこをさすりながら言った。 「じゃあ…せめて早く治るように後から抱きしめて寝てよ…」 ゆうかは背中を向けた。 そっと後から抱きしめる 「ったく…お前はドMか?」 「ゆうかはMなの!」 ゆうかは開き直るように、りょうまの頭を叩いた。 いつまでも ゆうかは 子供っぼくて可愛かったよ…
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