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その時、ドアが開いて先生が入ってきた。
真辺をいじめていた奴らは何事もなかったかのように席につく。
「今日は転校生が来た。」
その瞬間、教室のボルテージが急上昇
まるで9回2アウトの3-0の絶対ピンチの場面で、逆点満塁サヨナラホームランが飛び出した、東京ドームみたいだ。
いや…
阪神甲子園球場のほうがよいだろうか?
「まってました!」
「俺の彼女!」
次々と生徒たちが教卓へ集まる
全員の期待が高まる中、教室のドアが開く
入ってきた女の子は制服がよく似合っていて、髪の毛は赤色、肩までの長さの髪だった。
「おお~!!」
さらに急上昇のボルテージは上がる
まさに教室はパッパラパラダイスだ。
教室の後ろでは俺と数人は彼女をずっと見ていた。
「はじめまして…川村優香(かわむらゆうか)です。よろしくお願いします。」
彼女は、丁寧におじぎをした。
「え?俺?斎藤正樹!え?彼女?いないぜ!」
「誰も、んなこと聞いとらんわ、阿呆!」
先生が斎藤の頭を出席簿で叩き、彼女に1番後の席を指さして座らした。
俺の席からは随分離れている。
もうすぐ夏休み。りょうまは一人で海へ行く予定を立てていた。
彼女とも別れたし…
また違うやつでも探すか…と思っていた。
つまりナンパだ
毎回毎回軽いノリで恋をして…
相手を傷つけて…
傷ついて…
すぐに別れて…
そんな恋ばっかだった。
そう…あの人に会うまでは。
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