第4話…キミとの誓い

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「りょうま…ちゃん?」 コテッ… 体が少し傾く。 気を取り直して、ゆうかに向き直る。 「ゆうか…」 鞄から箱を取り出した。 「これ…ゆうかへのプレゼント…」 「私に?」 ゆうかは箱を受け取り、中を見た。 キラキラ光るサファイアの指輪 二人を輝きながら映す。 「指輪…」 ゆうかは指輪を箱から出した。 「俺も買った…おそろのやつやけど…」 「ありがとお…」 今にも泣き出しそうなゆうかに、りょうまはさらに近づき、ゆうかの頬を両手で覆った。 「泣き虫!」 ゆうかの目から涙が落ちてりょうまの手を伝った。 「だって…嬉しいんだもん」 「よかった…気に入ってくれて…」 ゆうかの涙を人差し指で拭った。 「ゆうかに伝えたい事がある…」 そのままゆうかに話した。 「うん…」 りょうまは再びゆうかの頬を覆った。
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