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「りょうま!」
肩を叩く健二に不機嫌そうに振り向く。
「なんだよ…」
「なんでそんな阿呆ズラしてんだよ!」
「うっせ~な~」
健二に言われたくない…
決して健二だけには言われたくない…
反抗するようにさらにひねくれた態度をとる。
「まあどうでもいいけどさ…あの川村さん、可愛くね?」
「あ!俺も思った!」
智も声を上げて言う。
こいつ…何処からともなく現れるよな…
「馬鹿…声たけーよ」
健二は慌てて智の口を抑えてゆうかを見る。
どうやら気付いていない様子だったようだ…
っていうか男子に囲まれてて大変そう。
「ありゃ大変そうだな」
遠い目で彼女を見る。
「りょうまはどう思う?」
「あ?」
「あの娘どう思う?」
健二は興味深々…
なんだよ?そんな期待に満ちた顔で、どんな解答を待ってんだよ…
「あの娘…」
言いかけて突然りょうまは健二と智の肩を掴んだ
「おまえら…」
「うんうん…」
「学祭楽しみだな!」
「そっちかよ!」
健二と智のダブルツッコミが炸裂する。
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