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目を開けて横を見た。
「一緒にいられるぞ!」
スー…スー…スー…
ゆうかは小さな寝息をたてながら眠っている
「もう寝たんかい…」
呆れた顔をしてゆうかを見た。
まるで子供だ…
ゆうかに寄って、抱きしめた。
愛おしくて、しょうがなくなる…
りょうまとゆうかはいくつかの共通点があった。
ゴキブリ、蜘蛛がこの世で1番嫌だし、幽霊をよくみる。
その他…たくさんある
だから俺達は引き付けられたのかもしれないね…
…って、ぜんぜん関係ねーし!!
一人でノリツッコミをかます。
俺って…人間ちーせえ…
「ゆうか…」
ゆうかの頭を撫でる
りょうまと同じ赤い髪色
転校当初から変わらない髪色。
「ずっと…一緒…か」
天井を見上げて、りょうまは前にこの約束を交わした人を裏切った事を思い出した。
詩織…
詩織よりゆうかを選んだ。そして捨てた。
ひどい言葉を発して…
「あー!またあいつの事を考えちゃう!」
頭を掻きむしる。
ゆうかに向き直って、また頭を撫でる。
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