第5話…気持ち

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冬休みが終わり二年最後の三学期が始まった。 教室に入ると二学期の最後らへんのようにストーブにみんな固まっている。 「おはよー!ゆりな、ゆみこ!」 ゆうかは元気に二人に飛び付いていく。 「あ!危ないじゃん!ストーブで火傷したらどすんの?」 飛び付くゆうかを止めて怒るゆりな。 「アハハ…」 その姿を見て苦笑する。 ゆうかは笑顔でこっちを見てピースした。 ポン! 誰かに肩を叩かれた 「久しぶり!」 「あ!ともか!」 ともかは笑顔がとても似合う、今時の女子中生だ… 会うのは夏依頼だし。 違うクラスなので顔合わせる事はほとんどなかったのだ 「ゆうかちゃん…元気そうでなによりだね」 「ともかもな!」 積もりに積もった話をしばらく話す。 「あれ?智は?」 「今教室にいるよ」 「一緒にいないのか?」 クリスマス前も一緒じゃなかったらしいが… 「いたいんだけどさ…」 ともかは下を向く。 どうやら何か言いたいようだ。 「わけありやな?ほな話聞くで!」 「うん…」 「お互い困っている時は…やろ?」 キモいウインクをするが、ウィンクになっていない…両目がはっきり、つむっている 「たーらーし!」 ともかは舌を出して、アッカンベーをした。 「なんだよ!それ…」 二人は屋上へ向かう… 「あれ?開かないよ?」 ともかは何度もドアノブを回した。 「っかしーな…夏はあいとったのに…」 おそらく管理人が鍵を閉めてしまったのだろう。
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