1874人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあこの階にしようか!」
ともかが後ろを指す。
りょうまの学校は一階、二階、三階…屋上は四階…屋上の向かいには教室が四部屋ある。
しかし…
「そこだけは辞めようや……」
りょうまは後退りをする。
「なんで?」
ともかはきょとんとした顔で振り向く…
「知らんのかいな?その部屋は十年前…首吊った男の子の霊が出んねんで!」
十年前…四階で一人の男の子が何人かの生徒にボコボコにされ、耐え切れなくなり首吊り自殺をしたという事実がある。
ただでさえ霊感には強いりょうま…
屋上は行くけど、あっちは振り向かない…
「あれがついてるんでしょ!?いいから行こうよ…」
ともかはさくさく入っていく。
「こ…この女、なんちゅうはしたない女…」
そんなこと気にしないように入っていくともかの後に、仕方なく続く…
怖くて死にそうだよ…
「生暖かいな…」
冬なのになぜか廊下は生暖かい…
「気のせい!この部屋にしよ!」
真ん中の部屋へ入る
すごくかび臭い…
不気味な教室に二人は椅子を並べ座る…
「んで?どうしたんだよ?」
最初のコメントを投稿しよう!