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ともかは何度も何度もつぶやいた。
「ありがとう…なんか、楽になった気がした」
ともかは笑みを見せて涙を拭いた。
「ならよかったよ…」
なんとなく安心した…
「りょうまって、不良っぽくて近づきがたいけど本当は優しいんだね…」
「お前…それほめてんのか?」
ともかの言葉は、確かにあっている気がする…
小学校から強いやつにつるんで喧嘩ばっかしてたし、今もヤクザをつるんだりするから。
「じゃあ私いくね!智に見つかったらまずいし、ゆうかちゃんにも…」
ともかは走って教室から出た。
幸せになれるように、心で祈った。
…って…
「一人にしないでや~」
りょうまも走って教室を出た。
放課後…
「今日、皆でカラオケいかないか?」
何気ない智の誘いにみんなはのる…
「ええけど…誰がいくん?」
「俺と、おまえ、健二、ともか、絵里香、ゆうかちゃんでよかない?」
「俺はかまわんが?」
「じゃあ6時に駅前カラオケに集合な!」
智は走って教室を出ていった。
相変わらずのマイペース男…
「りょうま!帰ろう?」
袖を引っ張るゆうかに一応行くか確認する
「ゆうか…カラオケ行くか?」
「べつにいいけど?」
「じゃあ決まりや!」
ゆうかの手を掴んで走る
「え!ちょっと!」
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