第5話…気持ち

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ともかは何度も何度もつぶやいた。 「ありがとう…なんか、楽になった気がした」 ともかは笑みを見せて涙を拭いた。 「ならよかったよ…」 なんとなく安心した… 「りょうまって、不良っぽくて近づきがたいけど本当は優しいんだね…」 「お前…それほめてんのか?」 ともかの言葉は、確かにあっている気がする… 小学校から強いやつにつるんで喧嘩ばっかしてたし、今もヤクザをつるんだりするから。 「じゃあ私いくね!智に見つかったらまずいし、ゆうかちゃんにも…」 ともかは走って教室から出た。 幸せになれるように、心で祈った。 …って… 「一人にしないでや~」 りょうまも走って教室を出た。 放課後… 「今日、皆でカラオケいかないか?」 何気ない智の誘いにみんなはのる… 「ええけど…誰がいくん?」 「俺と、おまえ、健二、ともか、絵里香、ゆうかちゃんでよかない?」 「俺はかまわんが?」 「じゃあ6時に駅前カラオケに集合な!」 智は走って教室を出ていった。 相変わらずのマイペース男… 「りょうま!帰ろう?」 袖を引っ張るゆうかに一応行くか確認する 「ゆうか…カラオケ行くか?」 「べつにいいけど?」 「じゃあ決まりや!」 ゆうかの手を掴んで走る 「え!ちょっと!」
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