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今朝はいくぶんか調子がいい。
絞れるほどかいた汗が体の熱をとりさいてくれたようだ。
新しいTシャツとシーツに変えて、再び布団に入る。
熱で起きているのが辛いのではない。
眠たいのではない。
あの黄色の花が頭から離れないのが辛い。
それが思い出される過去が辛い。
何もかも考えられないように眠りの世界に行きたいのだ。
それがあの日のことを鮮明に思い出させた世界であっても、現実よりはましだ。
こっちの世界では終着してしまった現実は変えられないのだから。
そしてその現実はいまも僕を縛り続けるのだから…。
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