第二話 ハルカの死

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今朝はいくぶんか調子がいい。 絞れるほどかいた汗が体の熱をとりさいてくれたようだ。 新しいTシャツとシーツに変えて、再び布団に入る。 熱で起きているのが辛いのではない。 眠たいのではない。 あの黄色の花が頭から離れないのが辛い。 それが思い出される過去が辛い。 何もかも考えられないように眠りの世界に行きたいのだ。 それがあの日のことを鮮明に思い出させた世界であっても、現実よりはましだ。 こっちの世界では終着してしまった現実は変えられないのだから。 そしてその現実はいまも僕を縛り続けるのだから…。
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