一晩のストーリー

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街ではカップルが幸せそうに腕を組んで歩いている。 その姿に数年前の自分を重ねながら、帰路を急ぐ。 駅のホームで電車を待つ。 手が氷みたいに冷たい。 「もう今年も終わるんだなぁ」 その呟きは、白い息になって空気を震わせた。
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