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忘れられないあの日……
そうね、今より寒かった去年のクリスマスの日…。
「はい。コレプレゼント」
「え?何?」
「いいから開けてみろって」
あの頃の彼はそんなベタな感じで私に小さなプレゼントをくれた。
「わぁ…」
私はゆっくりとそのプレゼントを開けた。
「メリークリスマス。これからもよろしくな…」
彼はそう言ってプレゼントの指輪を私の左の薬指にはめた。
「ありがとう……」
私はそんな彼のプレゼントに泣いて喜んだ…。
でも…その日から2ヵ月後の事……
「ごめん。俺…東京に行く事になったんだ…」
「え…?」
彼はイキナリそんな事を言ってきた。
「俺…東京に出て音楽の仕事をしたいんだ。だから……」
私は彼が言いたい事が分からなかった…。
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