絶交

3/5
前へ
/20ページ
次へ
軽く好みだと囁けば、満更でもなさそうに、その女は微笑んだ。 尻の軽い女は嫌いだった。 誰とでも仲良くしたがる八方美人。 寧ろ大嫌いなタイプの人間だ。 一見良い人っぽくて、なのに自分を好いてくれてる人間を、裏では酷く裏切れる人間。 なのに、欲しかった。 何故か、堪らなく欲しかったんだ。 理由はなんとなくわかってた。 和樹の彼女だからだ。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加